看護師kayの副業ブログ☆

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急な出費にも慌てずに対応できる「給与前払いサービス」とは?

災害や突然の入院、身内の不幸など、避けられない急な出費は誰にでも経験があるでしょう。かくいう私も、月に3回も結婚式に招待されて、あたふたしたことがあります。毎回同じ服装では行けないし、ご祝儀も包まなければなりません。借金はしたくないし、お給料日はまだ数日先。焦った挙げ句、その時はなんとかやり過ごせましたが、近年は自然災害なども多く、この先もどんな緊急事態に遭遇するかわからないと思うと不安です。 そんな時に役に立つ可能性があるのが「給与前払いサービス」です。ここでは、最近導入する企業が多くなった、給与前払いサービスについて詳しく説明していきます。一社でも多く導入してもらえると安心して仕事ができます。

そもそも給与前払いサービスって?

給与前払いサービスとは、労働賃金を支払日前に企業側が支払うシステムです。 実は、労働基準法では、出産や疾病、災害など非常時の場合、企業は支払期日前であっても給与を支払わなければならないと定められているんです! それをサービスにしたのが「給与前払いサービス」です。 給与前払いサービスの特徴を下記にまとめてみました。 ・給料日の前に給与が支払われる ・前借りとは異なる ・事業者経由で支払われる

給与前払いと前借りとの違い

給与の前払いは、自分が働いた分だけ前倒しして給料日前に支払ってもらえるというものです。「働いた分」というのが大きなポイントで、まだ働いていない分は請求することができません。 それに対して会社に前借りする場合は、あとで返す義務が生じてしまいます。つまり、会社に借金をするということなんです! 前払いは自分が労働した賃金を前もって受け取るだけなので、もちろん返済の必要はありません。

提携する事業者経由で給与が前払いされる

給与前払いサービスの支払いは、企業と提携する事業者が代行します。いくら法的に定められているとはいえ、会社に前払いを申請するのはちょっと気が引けるという人もいるでしょう。その点、給与前払いサービスなら人の目を気にせずにお金を調達することができます。

給与前払いサービスってかなり魅力的

給与前払いサービスは、社員と企業側の双方にメリットがあります。

社員にとって嬉しいポイント

一番のメリットは、なんといっても自分が働いたお金が、給料日前に支払われることです。「今すぐに必要!」というとき、早急に工面できるのでとても助かります。急を要する時、中には銀行のカードローンや消費者金融などでやむなく借金する人もいるでしょう。しかし、カードローンや消費者金融は利子がかなり高く、後で自分の首を締めることにもなりかねません。 また、労働基準法に従って会社に前払いを請求する場合でも、上司や人事など多くの人の承認・決済が必要となります。正当な権利とはいえ、できればあまり人に知られずに工面したいですよね。煩雑な事務処理も気持ちが重くなります。 その点、給与前払いサービスなら、事業者が代行するため会社内の近い人に知られることがありません。ATMでお金を下ろすように、サクッと気軽に前払い分を手にすることができます。

企業にもメリットがある!

給与前払いサービスは、働く人だけでなく企業側にもメリットがあります。給与前払いサービスを導入すると、自前での前払いのコストを削減できます。提携する事業者が「立て替えて」支払いを行うためです。支払日には従業員ではなく事業者に支払うだけなので、大きな負担がありません。 また、社員の満足度の向上が図れるのも、企業にとって大きなメリットとなります。福利厚生が充実すれば企業の評価も高まり、優れた人材をより多く取り込むことが可能だからです。

給与前払いサービスのココが難点!

物事を判断するには両極を知ることが重要です。メリットと同時にデメリットもしっかりと押さえておきましょう。

労働者が給与前払いサービスを使う際のデメリット

給与前払いサービスは事業者を経由するため、手数料や利用料がかかります。事業者はサービスを提供する代わりに、手数料や利用料を収益とするからです。 サービスを使用する際にかかる何%かの手数料や利用料は、給与から差し引かれることになり、本来の給与より少なくなる可能性があります。

企業が導入する際のデメリット

給与の前払いを行う際には、事業者と企業側との「勤怠状況の共有」が必要となります。事業者は勤怠システムをもとに支払額を算出するため、確実な勤怠管理が必要です。打刻漏れなどがあるとサービスを受けられない可能性も……。 また、勤怠管理の方法は各企業によって異なるため、導入を迷っている企業もあるようです。

給与前払いサービスのしくみと将来性

給与前払いサービスは非常に便利なサービスですが、その仕組みとなるのがブロックチェーン技術です。ブロックチェーンというと暗号資産というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、実は高い信頼性でデータを管理・運用することが可能なので、幅広い業界で取り入れられています。 また、将来的には電子マネーでの給与の前払いも可能になるかもしれません。現在の日本では現金での支払いが定められていますが、海外ではすでに、電子マネーを使った給与の支払いをしているところもあります。日本もグローバル社会に足並みを揃えるため、厚生労働省で検討し始めています。

給与前払いサービスを導入する企業が増えてほしい

給与前払いサービスは、社員が困った時に会社が救済できる手段です。社員を大切にする会社は社員から愛されますし、社員の幸福度は会社への貢献度につながるでしょう。以前私が困った時も、給与前払いサービスがあればどんなにありがたかったかと思います。 企業側としても、業務の効率化や福利厚生のさらなる充実が期待できます。給与前払いサービスは導入コストも低いため、ぜひ多くの企業で導入してほしいものです。